ベクトルネットワークアナライザminiVNA

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概要  miniVNA Tiny  miniVNA PRO2

miniVNA用アプリケーション

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miniVNA画像集

右写真(クリックで拡大):
miniVNA PROとフリーソフトvna/Jを用いてのアンテナのSWR測定。


概要

ベクトルネットワークアナライザは、高周波回路網におけるsパラメーターを測定する測定器です。 有名測定器メーカーにより製品提供されていますが、研究開発用途を目的としており、高価なものです。 一方、このminiVNAシリーズはアマチュア向けに開発されたもので、PCやタブレット端末に接続し、 専用アプリケーションと組み合わせることによって動作します。価格は数万円台で、手の上に乗るサイズです。企業における簡易測定・高周波関連設備の日常の保守、学生実験には十分な性能です。

ご注意:中国製のminiVNAの模造品が出回っているようです。ご注意ください。詳細はこちら

よくある質問
miniVNAは価格性能比が高いため、ビジネスユーザのお客様からも多く引き合いをいただいておりますが、価格ゆえ、高価格のVNAに比べると制約事項や見劣りする部分もございます。これまでにお寄せいただいたお問合せやご留意いただきたい事項をまとめておりますので、特にビジネスユーザの方はご一読願います。

Web会議にてご購入のご相談をお受けできます。こちらをご覧ください。

miniVNA Tiny

ミニVNA

2014年夏の販売開始から5年。出荷台数が全世界で4,000台を突破しました。ケースデザインが新しくなっています。

■2ポート方式ベクトルネットワークアナライザ
■測定可能周波数帯域 :1MHz~ 3GHz
■オープン、ショート、ロード方式によるキャリブレーション
■インピーダンス測定範囲:1 ~ 1000Ω
■ダイナミックレンジ:70dB@500MHz
■信号発生器:1チャンネル
■コネクタ:DUT x 1, DET x1 (SMAメス)
■電源:USBバスパワー方式(消費電流 370mA)
■寸法:66 x 66 x 28mm(突起物含まず)、重量:70g
■付属品:USBケーブル(初期動作確認用)

ご注意:
(1)過大入力による故障は製品保証の対象外です。過大入力(25V以上の直流、10mW以上の高周波信号)にはくれぐれもお気を付けください。特にアンテナに帯電する静電気にはご注意ください。冬場の風の強い日、周囲に雷雲の発生している状態などでのアンテナ測定は避けてください。また、VNAにケーブルを接続する前に芯線と外被をショートさせることを習慣づけることをお勧めします。プリアンプなど、アクティブデバイスの周波数特性などを測定する場合、必ずアッテネーターを挿入して信号を十分減衰させてください。

(2)現在、流通しているminiVNA Tinyのファームウェアは最新です。ファームウェアのバージョンアップの必要はありません。万が一、ファームウェアのアップデートに失敗した場合、miniVNAに回復困難なダメージを与えます。当ショップでは責任を追いかねます。

(3)本品のUSBコネクタへのケーブル接続時には無理な力を加えないでください。コネクタの脱落の可能性があります。


バンドルパッケージのご案内

以下のようなバンドルパッケージもご用意しております。当ショップオリジナル品です。お客様の目的に合わせてお選びください。また、複数台お求めのお客様にはお見積りさせていただきます(下記、miniVNA PROとの組み合わせも可)。お気軽にお問合せください。

オプションとして、DCブロッキングキャパシタ(MiniCircuits社製、SMAコネクタ)のバンドルを開始しました。+3,000円(税込)で承ります。DCドリフトが測定に与える悪影響を軽減できます。

1.miniVNA Tinyスターターズパッケージ

始めてVNAを使う方向けです。VNAは使用にあたってキャリブレーションが必要です。必要な周辺パーツを合わせパッケージ化しました。

miniVNA Tinyスターターズパッケージ キャリブレーションキット

パッケージ内容
■miniVNA Tiny 1個
■キャリブレーションキット(開放、短絡、50Ω)一式
■SMAアダプタ(ポートセーバー) 2個
 SMAオス/メス変換アダプタで、本製品をVNAの端子に取り付けることにより
 VNA本体への頻繁なコネクタの脱着を防ぐことができます。
■RG-316同軸ケーブル 長さ15cm(両端SMAオス) 1本
 Thruキャリブレーションにお使いください。



2.miniVNA Tinyプレミアムパッケージ

miniVNA Tinyプレミアムパッケージ アッテネータ

スターターズパッケージに、さらにアッテネータ(10dB、20dB各1個)を同梱。miniVNAと組み合わせてアンプの周波数特性、群遅延特性を測定できます。過大入力は禁物です。アンプの概略増幅度を事前に把握の上、十分に信号を減衰させて測定してください。

アッテネータ定格
■上限周波数6GHz、SMAコネクタ(片側オス、反対側メス)、最大入力1W、長さ約65mm
調達の関係上、アッテネータは米Mini Circuits社製、もしくはノーブランド品となります。定格は同一です。上記写真はノーブランド品です。

周辺パーツの加除をご希望の方はお問い合わせください。アッテネータは他に3dB、6dBもご用意できます。

miniVNA PRO2

miniVNA PRO2 from mrs

周波数範囲:0.1MHz~230MHzで、HF/VHF帯に適したminiVNA PRO2もあります。両サイドに保護用のゴムが貼られており、屋外での使用に便利です。Tiny同様、キャリブレーションキット、アッテネータなどをお付けできます。詳細はお問い合わせください。こちらは前モデルのPROも併せ、販売台数累計4,000台を突破しました。

■測定可能周波数帯域 :0.1MHz ~ 230MHz
■インピーダンス測定範囲:1 ~ 1000Ω
■ダイナミックレンジ:最大90dB(s21), 50dB(s11)
■信号発生器:2CH、I/Q DDS(最大出力0dBm)搭載
■コネクタ:DUT x 1, DET x1 (SMAメス)
■電源:USBバスパワー方式(消費電流 220mA)、充電池内蔵
■最大寸法:118 x 78 x 24mm(突起物含まず)

ご注意:miniVNA PRO2において、AndroidアプリケーションBlueVNAとのUSB接続は現時点では動作しません。原因は判明しており、開発者にての対応待ちです。vna/Jの方は問題ありません。

miniVNA PRO2スターターズパッケージ
miniVNA PROが後継機miniVNA PRO2に切り替わりました。周波数帯域が230MHzまで拡大し、ADコンバーターのBit長が24Bitとなり、ダイナミックレンジが拡大しました。

NFC用アンテナ測定への応用例。新しいウィンドウが開きます。P.21をご覧ください。


miniVNAスターターズパッケージ + RF Explorer 6GHzスペアナ

miniVNA Tiny

RF Explorerの主力製品は信号発生器とスペアナですが、miniVNA Tinyは信号発生器の機能も持っています。miniVNA TinyとRF Explorerのスペアナを組み合わせることにより、機能の重複を避け、かつ測定可能領域を広げることが可能です。


mini VNA用アプリケーション

vna/J(フリーウェア、Windows・MAC用。Linux可)

vna/Jトップ画面

ドイツのアマチュア無線家Dietmar Krause("DL2SBA"は彼のコールサインです)によって開発され、当ショップにて日本語化作業をおこないました。 miniVNAを使用するためのデファクトスタンダードのアプリケーションです。フリーウェアですが、年を経ており、安定して動作します。各種初期設定はアマチュア向けとなっていますが、業務用途に合わせて変更できます。

主な機能
■測定項目:反射損失(s11)、反射波の位相、SWR、通過損失(s21)、通過波の位相、Rs、Xs、群遅延など(グラフは最大2項目同時表示。マーカーは最大5か所設定可能、簡単なフォスファ機能あり)
■sパラメータのエクスポート、インポート(touchstoneファイル可)
■スミスチャート表示
■測定結果のエクスポート機能( JPG, Excel, PDF, XML)
■ケーブル長測定(VNA非接続側は開放)、ケーブル損失測定
■Port Extension機能(給電用同軸ケーブルの物理長と波長短縮率を設定することによってケーブルによる位相変化を補正し、アンテナ給電点での実際のインピーダンスを測定できます。)
■スケジューラ
■信号発生器(Tiny:1ch、PRO:2ch)
■日本語対応済(表示言語は選択できます。12言語に対応しています。)

動作させるには、Javaランタイム環境、FTDIドライバ(仮想COMポート)が必要となりますが、インストールは特に難しい作業ではありません。インスタレーションガイド(下記、関連リンクより)をご覧ください。Win10、Win8.1、Win8、Win7、Win Vista(それぞれ32Bit,64Bit)、Apple Mac OS X(32Bit、64Bit)、Linuxで動作することが開発者よりアナウンスされています。

ご注意(2020年11月現在):最新のvna/J3.4.5では、画面デザインの選択機能が試験的に取り入れられていますが、バグが取り切れていないようです。ひとつ前のバージョンのvna/J3.4.2の使用をお勧めします。こちらも参照ください。

vna/Jのコマンドライン版アプリケーション
GUIを使用せず、測定に必要なパラメーターをコマンドラインでvna/Jに渡す「ヘッドレスアプリケーション」もあります。結果はcsvやxlsフォーマットのファイルなどで出力します。自動測定に適します。

vna/JにおけるUSBチューニングホイールの動作について
当ショップにて販売しておりますUSBチューニングホイールがvna/Jでも動作することが確認できております。マウスカーソルの左右移動をホイールの回転に割り当てて、グラフ域にマウスオンし、ホイールを回転させることにより各周波数における定量的測定値のスムーズな読み取りが可能です。横長のディスプレイをお使いの場合に便利かと思います。同時にお求めの場合にはお値引させていただきます。お問い合わせください。

blueVNA(フリーウェア、Android端末用)

BlueVNAメニュー画面

もちろん、Androidスマートフォン上で動作します。画面タッチにより測定結果を表示するグラフのズームなども可能です。

ご注意:blueVNAとminiVNA PRO2のUSB接続は現在のところ、動作いたしません。原因は判明しており、開発者にての対応待ちです。

主な機能
■反射特性、通過特性の測定
■エクスポート機能( S1P, CSV)
■スミスチャート表示
■ケーブル長測定(VNA非接続側は開放)
■水晶発振子の測定(発振周波数、Q)


miniVNAクイックマニュアル(当店オリジナルマニュアル)

miniradiosolutions(mRS社:製造メーカー)

miniVNA製品パンフレット    ■miniVNA Tiny ハードウェアマニュアル

vna/J開発者のサイト
アプリケーションをダウンロードできます。miniVNAを接続しなくても初期画面は立ちあがります。Look&Feelをご確認ください。画面上のメニュー右端の"Download"をクリック、"GUI Application"の項目中、"JAR-file"の後に続く"from here"をクリックすることにより、ダウンロードが始まります。

■vna/J日本語マニュアル(翻訳:当ショップ店主)

vna/Jインスタレーションガイド   vna/Jユーザーズガイド

miniVNA Tinyドライバガイド    miniVNA PROドライバガイド

vna/J ヘッドレスアプリケーションユーザガイド
ヘッドレスアプリケーションのインストール、具体的使用方法についてはこちら

■vna/J用設定ファイル
3.5M・3.8M帯のアマチュアバンドマップ vna/J Ver.3.1.12より
(1)ケーブル長測定ダイアログに表示するケーブル
(2)グラフ表示域にグレーで表示される周波数帯(バンドマップ)
をユーザが定義できるようになりました。ついては当ショップで(1)日本で主に使われるD系・RG系ケーブル、(2)日本で許可されたアマチュアバンド用の設定ファイルを作成しました。以下のリンクからダウンロードしてお使いください。

(1)主要D系・RG系ケーブル一覧    (2)日本で許可されたアマチュアバンド


使い方
vna/Jのconfigフォルダ(インストール時に特に指定しなければ\c:\ユーザ\"ユーザ名"\vnaJ.3.1\config。Windowsのバージョンによっては多少違ってきます。)に、ファイル名をそれぞれ"cables.csv"、"bandmap.csv"として保存してください。もともとデフォルトで作成されたファイルがありますので、それらは名前を変えて保存されることをお勧めします。もし、間違えた場合、ファイルを削除してください。vna/J起動時にデフォルトの内容で自動で作成されます。

Vfは速度係数、ケーブル損失の単位はdB/100mです。

バンドマップはメニューの「設定」-「セッティング」で「グラフ中にアマチュアバンドを表示する」にクリックした場合のみ表示されます(業務用のためにアマチュアバンド以外を設定しても動作します)。WiFi、RF ID用などのバンドマップも今後作成していきます。

BlueVNAダウンロード(Google Play)

Blue VNA日本語マニュアル(翻訳:当ショップ店主)

Yahoo Group (英語)

miniVNA Tinyに関するYou Tubeビデオ(約1時間13分)

英語で冗長な説明ですが、miniVNA Tinyの使用方法について体感できます。なお、ビデオ中に登場する"miniVNA"は旧製品です。7分ぐらいのところで、miniVNA Tinyの箱からキャリブレーションキットが出てくるシーンがありますが、miniVNA Tiny単品にキャリブレーションキットは付属しません。40分台では、周波数校正の話が出てきますが、通常、気にする必要はありません。なお、日本語環境のWindowsでは、vna/Jは日本語で表示されます。


miniVNA画像集

Androidタブレット端末を用いての測定 測定結果のPDFへのエクスポート スミスチャート Zplotsを用いたデータ活用 マルチチューンダイアログ デュプレクサの特性測定 HF帯用MVアンテナの測定 2chシグナルジェネレータ BlueVNAを用いてのコイルのインダクタンスの測定       

お断り
nanoVNAについてお問合せいただきます。兄弟商品のようなネーミングになっておりますが、nanoVNAはmRS社製品ならびに当ショップ取り扱い商品ではございません。